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【学ぶ】人と自然が輝く「むかわ町」

人と自然が輝く「むかわ町」
人と自然が輝く「むかわ町」
むかわ町は北海道の南部に位置する、川と海と森に恵まれた自然豊かなまちです。
2006年3月27日、ししゃもで有名な「鵡川町」と化石の宝庫として知られる「穂別町」が合併し、「むかわ町」として新しくスタートしました。
まちを流れる清流「鵡川」は、季節ごとにさまざまな表情を見せてくれるまちのシンボル。春には河畔いっぱいにタンポポが咲き誇り、秋にはむかわ町の町魚であるししゃもが遡上します。また、恐竜や化石など古代のロマンが感じられる野外博物館や町立博物館も人気です。
1995年、旧庄内町(現在の富山県砺波市庄川町)と姉妹都市提携を行い、旧庄川町が砺波市と合併したことから、現在では砺波市が姉妹都市となっています。


【学ぶ】鵡川のししゃも伝説

鵡川のししゃも伝説
鵡川のししゃも伝説
1995年、ししゃもはむかわ町の町魚に制定されました。「柳葉魚」と書くししゃもには、素敵なアイヌ伝説があります。飢饉で食べるものがなくて困っていた人々のために、神様が柳の葉を鵡川に流したところ、それがみるみるうちに「柳の葉の魚」であるししゃもになったというのです。ししゃもは神様がくれた魚として、むかわの地に限りない恵みを与えてくれました。


【学ぶ】鵡川大漁地蔵尊

鵡川大漁地蔵尊
鵡川大漁地蔵尊は「イモッペさん」の愛称で親しまれているお地蔵様で、江戸時代の行脚僧である円空の作とも伝えられています。1825年、浜辺に漂着しているのが発見されて以来、いまも大切に祀られています。毎年、秋の二日間にわたって開催される「鵡川大漁地蔵尊大祭」は、大漁、縁結び、厄払いを願う伝統的なお祭りで、180年以上の歴史があります。なかでも趣向を凝らした花火大会が人気で、町内外からたくさんの人が訪れ、にぎやかな秋の夜を楽しんでいます。


【学ぶ】シシャモカムイノミ

シシャモカムイノミ
シシャモカムイノミ
シシャモカムイノミは、神々へ豊漁を祈るアイヌ民族の伝統儀式です。現在でもししゃも漁の前に行われ、村の守り神、そして海と川と河口の神々に豊漁を祈ります。かつては儀式のあとは、ししゃもの遡上の妨げになったり、霊魚であるししゃもを汚してはならないという思いから、人々は河口に近づかなかったそうです。この儀式からも、ししゃもは以前からむかわの人々にとって大切な魚だったことがうかがえます。


【学ぶ】むかわ町立穂別博物館

むかわ町立穂別博物館
むかわ町立穂別博物館
むかわ町穂別は、化石の宝庫として知られています。「むかわ町立穂別博物館」は、主にこの地域で発見されたさまざまな化石を紹介しています。恐竜が闊歩していた中生代白亜紀、穂別地域は海でした。その海には、クビナガリュウやモササウルス、ウミガメ、アンモナイトなどたくさんの生き物がいました。化石は当時の様子を伝えてくれるだけではなく、地球の歴史や地形の移り変わりも教えてくれます。実物の化石や復元の模型が豊富に展示された館内には、古代のロマンがあふれています。


【学ぶ】中村記念館

中村記念館
中村記念館
2001年に国の有形登録文化財に指定された、むかわ町の貴重な歴史的建造物です。穂別町(現在のむかわ町穂別)開拓の先駆者である中村平八郎氏によって 1921(大正10)年から1924(大正13)年にかけて建築され、現在まで80年以上がたっています。和風、洋館風を織り交ぜた木造2階建ては、北海道内陸部の大正期の邸宅建築を知るうえで貴重な建物とされ、実際に使われていた火鉢やちゃぶ台が置かれた室内からも当時の生活の様子がうかがえます。


【学ぶ】富内銀河ステーション

富内銀河ステーション
旧国鉄富内線は、石炭などの資源開発のために1922(大正11)年から翌年にかけて金山線として開業、1986年に廃線となりました。廃線後は「富内銀河ステーション」として、当時の駅舎やレールのほか、高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」で使われた備品などが展示され、町民の憩いの場に生まれ変わりました。また、宮沢賢治が書き残した西洋花壇「涙ぐむ眼」をモチーフにした花壇には、色とりどりのパンジーが可憐な花を咲かせます。ベルギー製、ドイツ製、アメリカ製など1920年代の珍しいレールは、鉄道ファンには必見です。


【学ぶ】鈴木章記念ギャラリー

鈴木章記念ギャラリー
鈴木章記念ギャラリー
記念ギャラリーは、2010年ノーベル化学賞を受賞された北海道大学名誉教授の鈴木章先生のご功績を次世代に継承する目的で、道の駅「むかわ四季の館」内に設置しました。
鈴木先生は、旧鵡川村(現むかわ町)で生を受け、戦中の厳しい時代を旧友の皆さんと過ごし、H.C.ブラウン博士との出会いにより有機化学の研究にその生涯を費やしております。
記念ギャラリーでは、鈴木先生の足跡を写真等で紹介し、インタビューによる肉声で私たちへのメッセージが伝えられております。
ノーベル化学賞のメダルは都合により展示されてはおりませんが、鈴木先生の力強い「精進努力!」を体感されてはいかがでしょうか?