除夜の鐘は多くの寺で108回突かれる。この「108」という数の由来につ いては次のような複数の説がある。格別にどれが正しいということはない が一般には煩悩説が有名である。 なお、寺により突く回数は108回と決まらず、200回以上の場合等があ る。 1.煩悩の数を表す 眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意 (い)の六根のそれぞれに好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気 持ちが悪い)・平(へい:どうでもよい)があって18類それぞれに 浄(じょう)・染(せん:きたない)の2類があって36類、この36 類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、人間の煩悩の数 を表す。 2.一年間を表す 月の数の12、二十四節気の数の24、七十二候の数の72を足した数が 108となり一年間を表す。 3.四苦八苦を表す 四苦八苦を取り払うということで、4×9+8×9=108をかけたとも言 われている。 ーーーーーーーーーーーこの項目終わりーーーーーーーーーーーーーーー