産地で発見されたハドロサウルス科の骨化石の分布および上顎骨と歯の発見された場所。オロロティタンの骨格無し(左)とあり(右)。
むかわ町穂別での恐竜発掘⑩ 2014年の第二次発掘②
2014年の第二次発掘までに採集したのは、骨化石が含まれている7mx4mの範囲で、これは推定される穂別恐竜の全身の大きさにほぼ一致します。発掘によって、たくさんの骨化石と、たくさんの遊離した歯化石が採集されました。歯化石が分布する中心の岩石を採集し、早急にクリーニング作業を進めたところ、頭骨の要素である上顎骨の一部が確認されました。
このことで、まだ断片的にしか判明していませんが、尾の先から頭部の一部までが確認されました。今後、恐竜化石のクリーニング作業を進めることで、頭骨全体の発見や全身骨格の確認が期待されます。穂別恐竜は現在の段階でも国内で有数の恐竜化石だといえますが、クリーニング作業がさらに進められ、さらなる部位が発見・確認されていくことで、超一級標本として国内外に知られていくと考えられます。
(広報むかわ2015年1月号より) 広報むかわ