2014年11月7日
むかわ町穂別での恐竜発掘⑧ 恐竜の産状
穂別博物館 2014年11月7日
in むかわ竜,広報むかわ
穂別恐竜が死後、沖合いに流されている様子。モササウルス、ウミガメ、アンモナイトなどが生息している海中を流されていったと考えられる。イラストは服部雅人さん提供。
むかわ町穂別での恐竜発掘⑧ 恐竜の産状
穂別恐竜が産した地層の周辺からは海生のアンモナイトやイノセラムス科二枚貝が産しています。また周囲の同様の地層からは同じく海生のモササウルスやウミガメが産しています。これらのことから穂別恐竜が産したのは生息域の陸ではなく、海成層(海でたまった地層)だと考えられます。
恐竜が産した地層は、水深が80~200mの間と推定される外側陸棚の堆積物だと考えられています。これは、沿岸から少なくても10km以上沖合いの場所だと考えられています。
穂別恐竜は、生きていたときと同じように骨が関節している部分もあることや、全身が保存されていると考えられていることから、恐竜遺骸の腐敗が大きく進む前に、ほぼ全身がそのまま沖合いの海底まで流されたと考えられています。
(広報むかわ2014年11月号より) 広報むかわ
2014年11月7日
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